建物の解体で発生した木材は、ただの廃材ではありません。
私たちの工場で加工され、地域の暮らしを支える
「新しい資源」として生まれ変わります。
1.木材がチップになるまで

搬入された木材は、金属・コンクリ片などの異物が混ざっていないか確認します。
その後用途に応じて破砕し
燃料チップ(ボイラー原料)/ピンチップ(再製紙原料)/ダスト(肥料原料)
の3種類に加工されます👇

今回は、このうち燃料チップがどのように利用されているのか
を追いました!
2.燃料チップの行先:東海染工様へ
美興で加工された燃料チップは

大型トラックに積み込み

浜松市内の「東海染工」様に搬出されます。
東海染工様では、
燃料チップを1日150トン使用。

搬入されたチップは集められ
外のバイオマスボイラーに流れていき

工場内で使用する蒸気を作っています。
※ボイラーとは?→
燃料を燃やし、容器内の水に熱を加えて、温水や蒸気を作る装置のこと。

1時間あたり約30トンを燃焼
炉内温度は約800度
全工場がバイオマスボイラーで稼働
これにより化石燃料の使用を大幅に削減し
省エネ化やトラック運搬回数の削減にもつながっています。

上からの眺め。今日はお天気も良く富士山が見えました。

工場内は三角屋根のかわいい外観です
いっぱい並んでいるので圧巻です!
建設当時、新聞に掲載されたそう
3.ボイラーと品質管理の重要性

ボイラーの様子はこちらで管理されています。
燃料チップは品質が命。
異物が混ざっていると灰や砂が増えたり
機械トラブルの原因になります。
操業ストップにもつながるため
品質管理は欠かせません。
4.工場内の様子と染色工程
工場内も案内していただきました!
浜松工場では、無地と捺染(なせん)を行っています。
無地は液流染色機と連続染色機
捺染ではロータリー、フラットスクリーン、ローラーと3機種あるそうです。

工場内は機械がたくさんあり、
どの工程でも、先程のボイラーで作られた蒸気が活躍しています。

染色しているところを撮影させていただきました。
水で余分な塗料を落として

お湯で色を定着させる
という流れで鮮やかな色が生まれます。

こちらは液流染色機、デリケートな素材の場合に利用します
工場内の配置などに全く無駄がなく
効率よく作業できるようになっていました。
使用している機械が古いそうなのですが
一番古いものが
2016年のNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」で
父親役の設定が「遠州浜松染工営業部長」となっていて
ここの機械で撮影されたそうです!!
(撮影で使用された機械は撮り忘れました…)
丁寧なメンテナンスが品質を支えていることを実感しました。
まとめ
現場から出た木の廃材は、燃料チップとなり
蒸気へと姿を変えて染色工場の生産を支えています。
廃材を単に処理するのではなく
浜松市内で再生エネルギーとして循環させる仕組みが
地域のものづくりを支えているのです。
東海染工様、お忙しい中ご協力ありがとうございました。
